2008年2月、世界の優秀なウィスキーを審査するコンテスト【ワールド・ウィスキーアワード(WWA)2008】が開催されました。このコンテストの主催は、ウィスキー嗜好者のバイブルとも呼ばれ100以上の国で愛読されている英国のウィスキー専門誌『ウィスキーマガジン』。
ウィスキーを審査して表彰するコンテストは他にもいくつかありますが、WWAはウィスキーだけを審査する唯一の世界コンテストであり、その結果により受賞製品は深い信頼と影響力を得ることになります。 WWA2007では、夢我人としてご紹介した肥土伊知郎さん(以下Ichiroさん)の造るIchiro's Maltが【12年熟成以下のベスト・ジャパニーズ・ウィスキー】カテゴリで入賞を果たし、その名を世界に知らしめました。
そして先日開催されたWWA2008。
その結果発表において、またもやIchiroさんの名前が呼ばれました。昨年に続く入賞という結果だけでも驚くべき快挙に間違いありません。しかし今年は昨年をさらに上回ることとなったのです。

何と昨年と同じ【12年熟成以下】のカテゴリに加えて、最上クラスといわれる【21年熟成以上のベスト・ジャパニーズ・ウィスキー】のカテゴリにおいてもIchiro's Maltがグランプリに輝いたのです。
WWAの審査ではブラインド(製品名を見せない)による厳正なテイスティングにより受賞が決定されます。 Ichiroさんが受賞を果たした21年以上熟成カテゴリには、他メーカーも絶対の自信を持つシングルモルトを送り出してきました。その中には価格が50万円を越える長期熟成モルトも含まれていたほどです。
もちろん他のシングルモルトも素晴らしい逸品であることに違いはありませんでしたが、Ichiro's Maltはその味が群を抜いていました。ブラインドテイスティングの結果、審査員がほぼ全員一致でグランプリを決めたという逸話からも、その味わいの高さを計り知ることが出来ます。
日本にはサントリーとニッカという2大メーカーが存在します。どちらも深いこだわりと情熱による素晴らしいウィスキーを造り続けている企業です。今日のジャパニーズウィスキーの評価の高さはこの2社の弛まぬ努力の成果といっても過言ではありません。
そんな偉大な2社に食い込むように突出してきたIchiroさんのベンチャーウィスキー社。今でも日本ウィスキー界の"革命児"と表現されることが多々あります。しかし、Ichiroさんが今と変わらぬ情熱を持ち続けるならば、"革命児"から"日本の誇る一流"へと昇華される日も遠くないかも知れません。
秩父蒸留所も稼動し、ますます勢いを見せるIchiroさんとベンチャーウィスキー社。今後の活躍からまだまだ目が離せません。