こぼれ話

船の守人

おがさわら丸の機関士と航海士

父島へ向かう25時間という長い船旅。

乗客が安心して船旅を楽しむことが出来るように、機関士や航海士をはじめとしたスタッフの方々はそれぞれの場所で、細心の注意を払いながら作業をしています。

機関長の杉本修一さんは、幼き日の外国への憧れから外航船の船乗りになりました。初めて練習船で異文化に触れたのは台湾。その時の感動が忘れられず、25年間の船上生活を続けています。

おがさわら丸のエンジンは、オイラーとエンジニアが3交代制で決して目を離すことなく守り続けています。コンピューターによる自動制御システムを搭載し、無人でも航海可能な船ですが、念には念をいれているのです。

船事故の凄惨さは筆舌に尽くしがたいと杉本さんは話します。その悲惨さを理解しているからこそ、一瞬たりとも油断をしません。

そして杉本さんは続けます。

豊かな天恵を浴した小笠原の島々。気候に左右されることも多いし、何をするにも不便な場所だけれど、小笠原にしかない価値は必ずあります。その場所へお客様を安全にお連れし、その笑顔を見守ることこそこの仕事の一番の遣り甲斐であり、私達の誇りなのです。

決して揺るぐことのない信念を持っている機関長の言葉。
日頃は言葉にすることもなく、淡々と行動だけで表現する。
それゆえの強い説得力を、話の節々から感じ取ることができました。

おがさわら丸の航海士さん
おがさわら丸の航海士

【予約制の船内ツアーでは操舵室も見学できます。】