こぼれ話

長い時間に培われた極上の香りを

ウィスキーの棚

『ウィスキー』と聞いて、あなたはどのような想像をしますか?

もしもあなたが普段ウィスキーを飲まない方でしたら、ウィスキーというお酒に対して、マイナスのイメージをお持ちではないでしょうか。

「以前、水割りで飲んでみたら不味かった…」
「気軽に飲むにはアルコールが強すぎて…」といった具合に。

しかしそれらのイメージは、必ずしも『本来のウィスキーの美味しさ』を表すものではありません。
ウィスキーとは本来、その味わいと同じくらい『香り』を楽しむことのできるお酒なのです。

よく見受けられるような、大量の水で割ったり、冷やし過ぎたりする飲み方は、概してその大切な香りを壊してしまい、本当の美味しさを失ってしまいがちです。

もしあなたがそういった飲み方でしかウィスキーを飲んでいないのでしたら、ウィスキーの本来の美味しさはまだご存知でないかも知れません。

 

いかがでしょうか…?
お酒にあまり強くなかったり普段ウィスキーを飲み慣れていない方は少し危惧感を持つかも知れませんが、一度だけでも『ストレート』で飲んでみては。

きっとお分かりいただけるはずです。
ウィスキーとは『飲む』という行為だけでなく、『香りを鼻腔に含ませる』という行為を時間をかけて楽しむことができるお酒だということを。

ウィスキーとコニッサーグラス

コニッサーグラスにほんの少し注がれたウィスキーからは、その量からは想像もできないほど豊かな香りが漂ってきます。

スモーキーな香り、フルーティーな香り、スパイシーな香り、バニラや蜂蜜のような甘い香り。
目を瞑りそんな香りを楽しんでいると、遥か遠い地でウィスキー作りに励む人々の姿が目に浮かんできます。

そして、舐めるように一口…。

舌の上で戯れるように転がるウィスキーは、複雑な味わいとゆっくり変化する香りを演出します。
そして喉に優しい温かさを感じさせた後、再び口中に舞い戻るフレーバー。
ほんの一口のウィスキーは、信じられないほど長い時間をかけてあなたを楽しませてくれることでしょう。

 

ウィスキーというお酒は『飲む』よりも『含ませる』お酒です。

アルコール度数が高いのは間違いありませんが、時間をかけて少量を楽しむならばそれほどの強さは感じさせないことでしょう。
アルコールには弱いけど、ストレートなら大丈夫という方も実際に多くいらっしゃいます。

どうかゆっくりと、ゆっくりと楽しんでください。
長い伝統と歴史により彩られた時間に少しずつ培われてきた極上の香りと、普段とは少し違う時間の過ぎ方を…。